2024.05.20
横浜まち情報
瀬谷の地産地消を支えるランチ＆クレープのお店「our house」
東京ガス横浜中央エネルギー（ヨコエネ）は、横浜市内の8つの行政区（西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区）にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。
今回ご紹介するのは、横浜市瀬谷区にお店を構える「our house」さんです。地元の野菜・果物を使った料理を通し、知られざる瀬谷の魅力を発見できました。
地元食材を使ったランチ・クレープを提供
瀬谷駅南口から歩くこと4分。再開発が進められた市街地を抜けると、クレープが描かれた、かわいらしいのぼりが目に入ります。ランチとクレープが楽しめるお店、「our house（アワーハウス）」さんです。木のぬくもりが感じられる店内では、ポップな照明とミラーボールがアクセントとなっており、オーナーの遊び心が感じられます。
「よこはま地産地消サポート店」に登録されている「our house」さんでは、地元周辺で採れたイチゴ・ブルーベリーなどをトッピングしたクレープや、地元野菜を使ったランチ・デリを提供しています。
「ランチはもちろんですが、男女問わず、クレープを目当てにいらっしゃるお客さまも多いです。小学生のお子さんが、お小遣いを握りしめて買いに来ることもありますね」
そう話すのは、オーナーの小倉さんです。
取材当日もランチタイムを楽しむお客さまのほかに、クレープを召し上がるお客さま・クレープをテイクアウトする赤ちゃん連れのお母さんの姿が目に留まりました。クレープ屋さんというと若者が集まるお店をイメージしがちですが、落ち着いた雰囲気の「our house」さんだからこそ、大人のお客さまも立ち寄りやすいのかもしれません。
「また食べたくなる」ボリューム満点のクレープ
「our house」さんのランチメニューは、週替わりセット・ハンバーグセット・カレーセットなどがありますが、なかでも人気のメニューは「野菜のデリセット」です。その季節に手に入る、新鮮な地元野菜を使った5種類のデリが楽しめます。
「瀬谷区内の上瀬谷地域には、たくさんの農家さんがいます。（上瀬谷農業専用地区は、市内で2番目の広さを誇る農業専用地区）お店をオープンするにあたって、地元の農協で販売されている野菜を食べてみたら、すごくおいしいと気がついて。そこで、提供するメニューには、できる限り地元の食材を使用しています」と小倉さん。
（別途ご飯・お味噌汁付き／イートイン価格）
実際にいただいたところ、にんじん・長ネギは自然な甘さが口いっぱいに広がり、菜の花の爽やかなほろ苦さから春の訪れを感じられました。野菜がたっぷり使用されたランチは、ヘルシーでありながらも満足感があり、身体の中から元気になれる一皿でした。
クレープは「バナナ・イチゴ・キャラメル・ホイップクリーム」など、トッピングの組み合わせによって数多くのメニューがあります。特に人気なのはクレープの王道、「バナナチョコホイップ」です。ほかにも季節限定で、ブルーベリーやぶどう・さつまいもなどのクレープを販売していることもあります。
右：「湘南ゴールドジャムホイップクリーム」 660円（税込）
（どちらもイートイン価格）
今回は季節限定の「湘南ゴールドジャムホイップクリーム」と、「イチゴチョコホイップクリーム」をいただきました。
湘南ゴールドのクレープは、果実のジャムとともにピールの蜜漬けがトッピングされ、少し大人な味わいです。一方、イチゴのクレープは果実の甘酸っぱさとチョコレートの甘さのハーモニーが楽しめました。どちらのクレープも生地が思いのほか何層にも重なっていて食べ応えがあり、ホイップクリームが惜しみなくたっぷりと絞られています。見た目とは裏腹に甘すぎないクレープは、最後の一口までおいしくいただけました。
取材の際、お店にいらした常連のお客さまが「ここのクレープは、一度食べたらまた食べたくなるわよ（笑）」と声を掛けてくださいました。仰るとおり、食べながら「次回は何にしようか」と考えてしまうほど、おいしい＆ボリューム満点のクレープでした。
お客さまのリクエストが発端のメニュー・商品
2018年にオープンした「our house」さんですが、小倉さんは以前、友人が営むレストランで調理を担当していました。「自分でお店を開業したい」と、スキルアップのため他店で修行を積もうとした矢先、現在の店舗がテナントを募集していることを知ったと言います。
「元々瀬谷が地元だったのと、自分の理想とするこじんまりとした空間がちょうどいいと思って……修行するのはやめて、すぐに開業準備に入りました」
小倉さんが目指したお店は、「お母さんが作った、ホッとするご飯を出す定食屋さん」。そこで、地元の食材をふんだんに使った、ランチメニューを提供しはじめました。すると、料理を食べたお客さまから、「野菜がすごくおいしい！」とうれしい言葉をいただけるように。さらには、「使っている野菜をお店で売ってほしい」とリクエストまでいただくようになったそうです。
「現在は瀬谷区本郷の農家さんを中心に、採れたての野菜を週2日販売しています。どの野菜もおいしいですが、お客さまからは特に『にんじんがすごく甘い！』と好評をいただいています」
（野菜販売は水・木曜日のみ。時期により、販売を中止している場合もございます。）
また、クリスマスのオードブルやお正月のおせち料理など、お客さまのリクエストに応えて販売をはじめたメニューもあると言います。
「野菜のみを使用したオードブルや、普段のメニューにはない、ステーキ入りのオードブルを作ったこともあります。お客さまから『おいしい！』と言っていただけることが、やりがいに繋がっていますね。お客さまからいただくリクエストでメニューや商品が広がっていくことが、すごくうれしいしありがたいです」
瀬谷の「おいしい」を発見するなら
「our house」さんでゆっくり過ごしたい方は、14時以降の来店がおすすめです。ランチメニュー・デリ・クレープはテイクアウトもできるため、おうちご飯や食べ歩きにぜひご利用ください。
さらに、「our house」さんから徒歩15分の場所には、地元野菜を販売しているJA横浜『ハマっ子』直売所瀬谷店が営業しています。新鮮な野菜たっぷりのランチとおいしいクレープを食べたあとは、ご自宅用においしい瀬谷の味覚を探しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
※当記事でご紹介した商品の価格は、2024年4月時点のものです。「our house」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【店舗情報】
取材・執筆・撮影／ヤマダユミ
