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2023.03.31

住まいのお困りごとQ&A

ガスコンロの選び方 ー7つのポイントを徹底解説ー

ガスコンロの選び方ー7つのポイントを徹底解説ー

最近はガスコンロの種類が増え、選び方がわからず迷ってしまう人もいると思います。そこで今回は「後悔しないガスコンロの選び方」をご紹介します。

 

ガスコンロの選び方① タイプを確認する

ガスコンロの選び方① タイプを確認する

ガスコンロの選び方ですが、まず最初に確認していただきたいのはガス種とガスコンロのタイプです。

ガス種

ガスコンロの設置場所で使っている、ガスの種類を確認しましょう。ガスには都市ガス(12A・13A・他)とプロパンガス(LPG)があり、ガス種が異なる機器を購入してしまった場合は使用できません。

テーブルコンロ/ビルトインコンロ

ガスコンロには、テーブルコンロとビルトインコンロの2種類があります。

テーブルコンロは、コンロ台に置くタイプのガスコンロです。2口タイプがほとんどですが、中には1口タイプもあります。コンロ台の寸法に合う商品を購入すれば、自分で設置することができます。

ビルトインコンロは、システムキッチンに埋め込まれているタイプのガスコンロです。3口タイプが多いですが、賃貸マンションなどは2口や1口タイプが設置されていることもあります。お使いの機器によってはガスコンロ単体の交換ができなかったり、設置できる機種が限られてしまったりする場合があります。設置工事は専門資格を必要とするため、交換の際はお近くのガス事業者やリフォーム業者に相談するとよいでしょう。

 

ガスコンロの選び方② サイズを測る

ガスコンロの選び方②サイズを測る

ガスコンロの選び方で2番目に行うのは、今使っているコンロ台やガスコンロのサイズを測ることです。ガスコンロのタイプ別に測り方をご紹介します。

テーブルコンロ

コンロ台の横幅と奥行きを測りましょう。ガスコンロと接続するガス栓が出っぱっている場合は、その部分を除いて採寸してください。測ったサイズと同じ大きさか、それよりも小さいコンロを選べば問題なく設置できます。

注意していただきたいのが離隔距離です。ガスコンロを耐火構造以外の壁付近に設置する場合は、必ず壁との距離を15cm以上、上部はトッププレート上面より100cm以上離す必要があります。

離隔距離が取れない場合は、別売の防熱板を設置しなければなりません。防熱板はメーカーごとに異なりますので、ホームページなどで確認してください。

離隔距離

ビルトインコンロ

ビルトインコンロの操作部の下端から、キッチンの天板まで測りましょう。22cm前後であれば、そのまま交換することが可能です。22.5〜30cmの場合は、別売の部材を用いることで交換できます(リンナイ製・ノーリツ製のビルトインコンロに交換する場合)。

なお、以下のガスコンロはキャビネットごとの交換になる可能性があります。ガスコンロの天板も60cm幅しか選べません。

  • 操作部下端からキッチン天板までの長さが22cm未満
  • ガスコンロと収納庫(またはオーブン)がキッチン本体から独立している場合
  • ガスコンロが外国製のオーブンと一体化している場合

 

ガスコンロの選び方③ 天板で選ぶ

ガスコンロの選び方③天板で選ぶ

次にガスコンロの選択肢を絞るための選び方をご紹介します。まずはキッチン全体の印象を左右する天板です。

天板の素材は主に5種類あり、幅は2種類あります。各々の特徴は以下の通りです。

天板の素材

【ガラストップ天板】

メリットは高級感あるデザインで熱に強く、お手入れが簡単なことです。デメリットは重いものや尖ったもの、固いものを落とすと割れてしまう可能性があること。主にプレミアム機種に採用されています。

【ガラスコート天板】

メリットはガラスに似た光沢がありながらも耐久性があり、お掃除がしやすいことです。デメリットとして、使用年数と共に表面のガラスコートが剥がれてしまう可能性があります。主にハイグレード機種に採用されています。

【ホーロー天板】

メリットは安価で耐久性に優れていることです。デメリットは表面の塗装が剥がれてしまうと、サビが発生してしまうこと。主にスタンダード機種に採用されています。

【アルミ天板】

メリットは、熱が分散されやすく汚れが焼き付きにくいので、お手入れが楽なことです。デメリットは採用機種がごく一部に限られているため、選択肢が少ない点です。

【ステンレス天板】

メリットは熱やサビに強く耐久性に優れており、お掃除がしやすいことです。デメリットは強くこすると傷がつきやすいことと、採用機種がごく一部に限られているため、選択肢が少ない点です。

天板の幅

ビルトインコンロの場合、天板の幅が60cm75cmの2パターン作られているものがあります。60cm幅と75cm幅の違いは使い勝手です。75cm幅は60cm幅に比べ、左右のバーナーの距離が離れています。すると、大きなお鍋を使用したときに隣の鍋と干渉しづらくなるので、調理がしやすくなります。

ただし、天板幅が長くなる分周囲の調理スペースが狭くなるため、キッチンの作業スペースに余裕がないと設置は難しいでしょう。また75cm幅のガスコンロは、レンジフードの幅が75cm以上ないと設置できませんのでご注意ください。

 

ガスコンロの選び方④ 五徳(ごとく)で選ぶ

ガスコンロの選び方④ 五徳(ごとく)で選ぶ

次にガスコンロの五徳の選び方です。五徳の素材はホーローとステンレスの2種類があります。見た目が違うだけでなくお手入れ方法も異なるため、しっかり検討しましょう。

ホーロー五徳

メリットは汚れが目立ちにくく、お手入れが簡単なことです。デメリットは経年劣化で塗装が剥がれると、錆びてしまうこと。デザインよりもお手入れ性を重視される方におすすめです。

ステンレス五徳

メリットは耐久性に優れていることです。デメリットは汚れが目立ちやすく、バーナーの熱で先端が変色してしまうこと。変色は専用クリーナーでお手入れすることができますが、再度使用すると同様の変色を繰り返します。多少お手入れに手間がかかっても、デザイン性を重視される方におすすめです。

 

ガスコンロの選び方⑤ コンロ機能で選ぶ

ガスコンロの選び方⑤コンロ機能で選ぶ

次はガスコンロの選び方の中でも多くの方が迷われる、ガスコンロ上部の機能についてご説明します。ガスコンロに搭載されている安全機能と便利機能について解説しますので、参考にしてみてください。

ガスコンロの安全機能

最近のガスコンロは全口に「Siセンサー」が搭載されています。「Siセンサー」は鍋底の温度を感知することができ、焦げ付きや天ぷら油火災を防止するものです。ほかにも煮こぼれなどで火が消えてしまったときは自動でガスを止めたり、うっかり火を消し忘れてしまったときに自動消火する機能も備わっています。

上位機種になると、点火ボタンの押し間違えによる火傷などを防ぐため、鍋を置かないと火がつかない「鍋なし検知機能」が搭載されているものも。さらに震度4以上の揺れを感知すると自動消火する、「感震停止機能」が備わっている機種もあります。

ガスコンロの便利機能

最近のガスコンロに標準搭載されている便利機能は、設定時間になったら自動消火する「コンロタイマー」や揚げ物などに便利な「温度調節機能」です。ほかに「湯沸かし機能」や「炊飯機能」も備わっています。

上位機種にはスマートフォンの専用アプリでメニューを選ぶと、火力を自動調節する「オートメニュー」機能が搭載されているものもあります。

 

ガスコンロの選び方⑥ グリル機能で選ぶ

ガスコンロの選び方⑥ グリル機能で選ぶ

ガスコンロの選び方で、見落としてはならないのがグリル機能です。ここ数年で主要メーカーはグリル機能を次々に進化させてきました。従来のグリルは魚を焼くためだけに使用していた人が多いと思いますが、最新のグリルは料理の幅を広げる機能がたくさん備わっています。

グリルの安全機能

最近のガスコンロのグリルには2つの機能が標準搭載されています。庫内の温度が異常に上がると自動消火する「グリル過熱防止機能」、火を消し忘れた場合は約15分後に自動消火する「グリル消し忘れ防止機能」です。

グリルの便利機能

従来のガスコンロは水を入れて片面ずつ焼くグリルが一般的でしたが、最近は水を入れずに両面から一気に焼き上げる「水無し両面焼きグリル」が主流になっています。グリルに標準搭載されている機能は、設定時間になったら自動で消火する「グリルタイマー」です。

ハイグレードやプレミアム機種になると、切身や干物などメニューを選んで自動調理する「オートグリル機能」や、さんまを約5本並べることができる幅広の「ワイドグリル」を選ぶことができます。

さらに各メーカーではグリル専用の調理器具を開発しており、煮込み料理やノンフライ料理、パン・プリンなどのスイーツをグリルで調理することも可能です。

 

ガスコンロの選び方⑦ メーカーで選ぶ

ガスコンロの選び方⑦ メーカーで選ぶ

ガスコンロの選び方の最後のポイントは、メーカーごとの特徴を知ることです。主要メーカーであるリンナイ・ノーリツ・パロマは各々特徴のあるガスコンロを製造しています。メーカーの特色からガスコンロを選んでもいいでしょう。

リンナイ製ガスコンロの特徴

リンナイ_ザ・ココット

一部機種ではコンロ上での無水調理やグリルでの煮込み料理ができる「ザ・ココット」や、焼き魚やノンフライ調理ができる「ココットプレート」が使用でき、人気があります。独自の技術でグリル内の油汚れや煙・匂いをカットする機種もあります。

ガラストップ天板は耐久性のあるガラスを採用。天板の内側にはアルミパネルを装着し、汚れが焦げ付きにくくお手入れが簡単です。

ノーリツ製ガスコンロの特徴

ノーリツ_マルチグリル

焼く以外に煮る・炊く・燻製・無水調理・低温調理などが可能な、「マルチグリル」機能搭載機種が一押しです。ガラストップ天板には親水性コーティングを施し、水をつけておくだけでこびりついた汚れが浮き上がり、落としやすいのが特徴です。(※一部機種を除く)

パロマ製ガスコンロの特徴

パロマ_ラクック

​さんまを丸ごと1匹焼ける大型のグリル調理器具「ラ・クック グラン」や、煮る・蒸す・パン調理が楽しめる「ラ・クック グランポット」で料理の幅が広がります。(※一部対応機種のみ使用可)

他メーカーと比べるとハイグレード機種のデザイン性が高く、ワイドグリルを採用しています。お手頃価格にも関わらず、使い勝手のよいガスコンロが多いように思います。

 

スマホでカシャ簡単WEB見積り対象ビルトインコンロ一覧

メーカーリンナイリンナイノーリツパロマパロマ
機種RS31W35P40DGVW
マイトーン

リッセ

プログレ

リプラ
PD-962WT-U60CV
クレア
サイズ天板幅60cm天板幅60cm天板幅60cm天板幅60cm天板幅60cm
天板パールクリスタルセランガラスガラスハイパーガラスコートトップハイパーガラスコートトップ/
クリアガラストップ
天板カラー4色4色3色2色2色
ごとくホーローホーローステンレスホーローステンレス
Siセンサー
鍋なし検知機能---
感震停止機能-
コンロ温度調節機能
炊飯機能
コンロオートメニュー---
グリル過熱防止機能
グリル消し忘れ防止機能
水無し両面焼きグリル
オートグリル機能

 

ガスコンロの選び方のまとめ

ガスコンロの選び方のまとめ

ガスコンロの選び方はタイプ・サイズを確認し、欲しい機能やメーカーの特徴を知ることがポイントです。一度購入すると約10年は使うことになるため、後悔のないよう比較・検討することをおすすめします。

ヨコエネではご紹介した主要メーカーすべてのガスコンロを取り扱っており、一人一人のライフスタイルに合わせた比較提案が可能です。今お使いのガスコンロから交換する場合は、写真を撮影いただくだけで「スマホでカシャ簡単WEB見積り」をお申し込みいただけます。お見積りから工事までの詳しい流れは、こちらの記事でご確認ください。写真だけでは判断が難しい場合やご自宅でゆっくりご相談したい方は、無料でお見積りにお伺いします。

 

<参考>

リンナイ ビルトンシリーズ 総合カタログ 2022III <取替用タイプ>
リンナイ DELICIA(デリシア)
ノーリツ キッチン ビルトインコンロ
パロマ ラ・クック

作成:2023年2月

 

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