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2025.02.17

横浜まち情報

米粉スイーツの可能性を広げる、グルテンフリーの焼き菓子専門店「星製粉所 BAKE LAB」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

自社製粉の米粉で作る、こだわりの焼き菓子

東急東横線東白楽駅から、県道12号線に沿って歩くこと3分。シックな黒い外観と、スタイリッシュな内装が印象的な焼き菓子店があります。「米粉の研究室(ラボ)」をうたうそのお店は、米粉・玄米粉のお菓子や食品を扱う、グルテンフリー専門店「星製粉所 BAKE LAB(以下、ベイクラボ)」。店内奥のカウンターには、クッキー・マフィン・ブラウニーなど、米粉で作られた焼き菓子が所狭しと並んでいます。

お店では、福島県南会津産の「ひとめぼれ」を、自社製粉して使用しています。「ひとめぼれ」は上品な甘みと美しい粒の張りが特徴で、味わい深い上質なお米。一般的に多く流通している「コシヒカリ」の米粉に比べ、水分が多くサラサラした質感が特徴で、クッキーはサクサクした食感が際立ち、ドーナツやパンケーキはふんわりと仕上がるのだそうです。

平日の午後訪れると、子ども連れのお客さまが立て続けに来店されていました。小学生くらいのお子さんは、一通りカウンターを眺めたあと、「これも食べたい!」とお母さんに大ぶりのクッキーをおねだり。うれしそうに店を後にしました。

サクサク・ほろほろ・しっとりな米粉スイーツ

「ベイクラボ」の定番メニューは、「ベイクドチーズケーキ」です。乳脂肪分の高い生クリームを使用したケーキは、「本当に米粉で作られてるの?」と驚かれるほどスムーズな舌触りで、クリームチーズの濃厚さを楽しめるそうです。

左:「スパイスチャイのチーズケーキ」580円(税込)
右下:「ガレットブルトンヌ」6枚入り 480円(税込)※イートインの場合は、ドリンク注文で1枚サービス。

今回いただいたのは、季節限定の「スパイスチャイのチーズケーキ」です。しっとりした口当たりにびっくりしていると、スパイシーな香りがふんわりと鼻に抜けます。添えられた「ガレットブルトンヌ」という厚焼きクッキーは、サクサク・ほろほろの食感。筆者が以前食べた米粉のクッキーは固めで、「粉の特性なのかな」と思っていましたが、そのイメージはきれいに覆(くつがえ)されました。

「チャイ好きが高じて、スパイスを使ったチーズケーキを作った」と話すのは、レシピ開発を担当するスタッフの伊藤さんです。「昨年はスパイスが強すぎたのか、好みが分かれる味になってしまったんですが、今年は少し柔らかな風味にしたので好評なんです」と微笑します。

伊藤さんが開発した商品のなかでも、多くのファンに愛されているのが、オープン当初からの人気メニュー「キャロットケーキ」です。週末は店頭に並べられるや否や、あっという間に完売してしまうこともあるのだとか。ほどよいスパイス感の優しい味わいで、さっぱりしたクリームチーズがよく合います。

かわいらしい星型の「レモンクッキー」は、「レモンアイシングの甘酸っぱさと、ほろほろとした食感がクセになる」と、お子さまを中心に根強い人気を誇っているそうです。

焼き菓子マニアも認めた、「人生で一番おいしい」クッキー

伊藤さんはもともと、系列店のカフェで働くスタッフの一人でした。コロナ禍で時間ができたことをきっかけに、「今できることをしよう」と、自社の米粉を使ったお菓子の研究をスタートさせたのだと言います。当時、米粉の焼き菓子はあまり出回っておらず、小麦粉で作られたお菓子を食べて、おいしいと感じたものを米粉で作ることに。しかし、その試作は一筋縄ではいきませんでした。

「ネットでレシピを探して作ってみたものの、全然うまくいかなかったんです。今思えば、使う米粉が違っていたので、仕上がりがまったく変わっていたんですね。それでも、失敗しながらいろんなものを作っているうちに、だんだんと自社の米粉の特性がわかるようになっていきました」

試作を始めて1年後、縁あって数種類のクッキーを、横浜高島屋で販売できることに。そこでお客さまの反応を見ながら改良を重ね、その1年後には「ベイクラボ」を開店することになりました。ですが、「自分は製菓学校を卒業したわけでも、お店で修行したわけでもないから」と、しばらくは不安な気持ちでいっぱいだったそうです。

しかし、伊藤さんの心配とは裏腹に、手土産を求めて地元の方が訪れたり、小麦アレルギーの方がわざわざ遠方から来店されたりと、徐々にお客さまが増えていきました。その状況をうれしく思いつつも、一方では「少し気になることがあった」と振り返ります。

「『米粉だからか、ちょっと風味が違うね』という声を耳にするようになったんです。来店されるお客さまは、健康のためにグルテンフリー生活を送る方や、大人になってから小麦アレルギーを発症した方、単に焼き菓子が好きな方などさまざまで、小麦粉で作られたお菓子のおいしさを知っている方もたくさんいらっしゃいます。そこで、誰が食べてもおいしいと感じていただけるよう、さらに改良を重ねていきました」

ある日、「いろんなお店の焼き菓子を食べ比べしている」というお客さまが来店され、いくつか商品を購入して帰られました。翌週、再び訪れたその方は、「ここの黒糖クッキーが人生で1番おいしい!」と声を弾ませ、伊藤さんはとても驚かされたのだそうです。

「小麦アレルギーの方に喜んでいただけるのはもちろんうれしいのですが、そうでない方にも『すごくおいしかった』と言ってもらえると、やってきてよかったなと思えますね」

現在はビスコッティを商品化するため、材料のバランス調整に日夜励んでいるとのことです。「米粉の研究室(ラボ)」から今後どんな商品が生まれるのか、楽しみでなりません。

大人気の限定チーズケーキが再登場!

定番メニューのベイクドチーズケーキは、1〜2か月ごとに季節限定フレーバーが登場します。2月の限定メニューは、昨年大好評だった「ブラウニーチーズケーキ」が再登場。チョコブラウニーとチーズケーキが一度に味わえる、贅沢な一品です。

なお、「ベイクラボ」のクッキーやスコーンなどは、「横浜高島屋ベーカリースクエア foodies' port2」と「KITANO ACE CIAL桜木町店」でも販売しています。桜木町にある系列店の「O-CAFE」では、ケーキのほかグルテンフリー料理も提供しているので、ぜひお試しください。

米粉スイーツの新たな可能性を追求し続ける「ベイクラボ」で、あなただけの「お気に入り」を見つけてみませんか。

注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2025年1月時点のものです。「星製粉所  BAKE LAB」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。

【店舗情報】

星製粉所 BAKE LAB

住所
横浜市神奈川区西神奈川2丁目6-6 オリンピース東白楽1F

営業時間
12:00〜19:00

定休日
火・水曜日

電話番号
045-872-3560

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取材・執筆・撮影/弓橋 紗耶