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2025.01.22

横浜まち情報

パカッと切り開くオムライス専門店「オムライスのひまわり」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

こだわりの「ぷるぷる揺れる」オムライス

東急東横線綱島駅から、歩くこと2分。細い階段を登って2階に上がると、「オムライスのひまわり」というポップな看板が出迎えてくれました。

店内は手書きのメニューが並び、こじんまりとしたかわいらしい雰囲気です。平日の11時台に訪れたところ、女性客を中心に半分以上の席が埋まっていました。

「オムライスのひまわり」さんは、FMヨコハマや地元のWEBメディアでも取り上げられた人気店。看板メニューは、お客さんが自分でオムレツを切り開くスタイルのオムライスです。

メニューを見ると、「ハッシュドビーフオムライス」や「クリームソースオムライス」などが並んでいます。そのなかから、今回は不動の人気を誇る、定番の「ケチャップオムライス」を注文しました。オーダーが入ってから、一つひとつ丁寧に作られるこだわりのオムライスは、待っている間にも期待が高まります。しばらくして、「お待たせしました」と運ばれてきたのは、ぷるぷると揺れるオムレツを乗せた、見た目も美しいオムライスでした。

「パカッ」と開けば、至福の時間の始まり

卵を3個使っているオムレツは、ぷっくり丸々としたフォルム。意を決してナイフを入れると、とろけるような半熟卵が現れました。

(画像:「オムライスのひまわり」提供)

最初に卵だけをすくって食べると、ふわふわとろとろの食感にうっとり。酸味が抑えられた甘めのケチャップソースをかけ、スプーンで一口頬張れば、口いっぱいに幸せな味が広がります。この甘めの味付けが、老若男女に愛されている理由です。

「ケチャップオムライス」1,170円(税込)(画像:「オムライスのひまわり」提供)

「ケチャップが苦手な人でも、『ひまわりのオムライスなら食べられる』とおっしゃる人もいるんですよ」とオーナーの村田 勇一(むらた ゆういち)さんは笑顔を見せます。

ケチャップライスにはごろっとした鶏肉がたっぷり入っており、ボリューム満点。けれど、あまりのおいしさにあっという間に完食してしまいました。

「ご褒美プリン」410円(税込)(画像:「オムライスのひまわり」提供)

デザートに注文したのは、数量限定の「ご褒美プリン」。濃厚でなめらかな手作りプリンは、表面はほどよい固さながら、中はとろとろ。黄色づくしのオムライスとプリンで、ポジティブなエネルギーをチャージできたように感じられました。

偏食の孫のため、祖母が作ったオムライス

村田さんがオムライスに魅せられたのは、幼少期の頃。共働きの両親に代わり、祖母がよく夕飯に作ってくれたのが、この料理でした。

「当時は極度の偏食で、肉と小麦粉と卵以外は、ほとんど食べられなかったんですよね(笑)」

小学校3〜4年生になる頃には作り方を教わるようになり、高校に入ると授業の一環でオムライスについて研究することに。包んだオムレツを切って開くスタイルを知ったのは、このときだったそうです。

卒業後は、調理の専門学校で洋食を専攻し、のちに横浜のホテルでウェディング料理を担当しました。しかし、日々の鍛錬(たんれん)で技術は向上したものの、胸の内にはある想いがふつふつとわいてくるようになります。

「人生の大切な日を彩る料理を作ることは、もちろん幸せでした。でも、その料理を食べるお客さまの姿を目にすることはなく、そのうち壁を感じるようになってしまって……。『料理が好き』『調理師になりたい』という人のほとんどは、『自分の料理を食べて、喜んでもらいたい』という想いが根底にあると思います。そのため、いつからか『お客さまの顔が見える場所で働きたい』と思うようになっていました」

(画像:「オムライスのひまわり」提供)

就職から1年後、村田さんはオムライス専門店「ポムの樹」に転職。「もともとオムライスは好きだし、やってみようか」という軽い気持ちで入ったそうですが、7年間経験を積んだことで、店長を務めるまでになりました。その頃、働き始めた当初から「30歳までに自分の店を持つ」と決めていたことから、大好きなオムライスでの開業を決意。2016年に「オムライスのひまわり」をオープンさせました。

看板メニューの自分で切り開くオムライスは、開店当初からのこだわりです。

「オムレツを切るときに、お子さんや感情表現が豊かなお客さんは、こちらが見ていてもすごくうれしい反応をしてくれるんですよね。家だとなかなか作れないオムライスなので、『子どもに体験させたい』と親子で訪れてくださるお客さまも多いです」

初めは客足がさびしい時期もあったそうですが、今では多くの人が足を運ぶお店へと変貌しました。

「オープン以来、8年間通い続けてくださる常連さんもいます。初めてお店に来たときは付き合いたてのカップルだったのに、結婚して、子どもが生まれて、今では親子で訪れてくれる。こうして長年続けることで、お客さんの人生の節目も見守れるのは、感慨深いものです」

普段は調理場に釘付けの村田さんですが、最近になってお客さんが自由に書き込める「みんなのひまわりノート」の活用を始めました。書き込みには必ずご自身で返事を書き入れるそうで、ご本人曰く「お客さまとの交換日記」なのだそうです。

「コロナ禍前にも置いていたんですが、オムライスの感想のほかに、仕事の悩みや恋愛の相談が書かれていたこともあって(笑)。当時、ノートを機に仲良くなったお客さんもいるんですよ。忙しいとなかなかお客さんとお話できないので、今後はノートを通じて交流できるのが密かな楽しみです」

オムライスの味はもちろんのこと、お客さまと一対一の温かな関係を育むことも、このお店ならではの魅力なのかもしれません。

2025年の「オムライス始め」はひまわりで

「厚切りベーコンとキノコのペッパークリームオムライス」1,330円(税込)
(画像:「オムライスのひまわり」提供)

同店では年に4回、季節限定のメニューを提供しています。この冬は、ジューシーなベーコンに濃厚なクリームソースが絡み合う、「厚切りベーコンとキノコのペッパークリームオムライス」です。(2025年3月3日まで)クリームソースベースのオムライスは、スタッフ人気No.1のため、ぜひこのチャンスをお見逃しなく!

自分でパカッと開くオムライス。半熟卵のツヤツヤきらめく黄色は、新年の運気まで上がりそうですね。2025年の「オムライス始め」は、ぜひ「オムライスのひまわり」で迎えてみてはいかがでしょうか?

注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2024年12月時点のものです。「オムライスのひまわり」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。

【店舗情報】

オムライスのひまわり

住所
横浜市港北区綱島西2-1-11 オークラ綱島ビルⅢ 202

営業時間
[ランチタイム]  11:00~15:30 (ラストオーダー15:00)
[ディナータイム] 18:00~21:30(ラストオーダー21:00)
[テイクアウト]  18:00~21:00

※食材が無くなり次第終了となります。

定休日
火曜日

電話番号
045-544-8220

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取材・執筆・撮影/弓橋 紗耶