ヨコエネ公式ブログ YOKOENE OFFICIAL BLOG 横浜まち情報

2024.09.23

横浜まち情報

手作りの温もりがあふれる、隠れ家ビストロ「agosto」

東京ガス横浜中央エネルギー(ヨコエネ)は、横浜市内の8つの行政区(西区・神奈川区・港北区・都筑区・青葉区・旭区・瀬谷区・鶴見区)にて、東京ガスのサービス窓口を担当しております。そこで、日々地域のお客さま先で働く私たちだからこそ知っている、地元のお店情報をご紹介します。

今回ご紹介するのは、横浜市西区にお店を構える「agosto(アゴスト)」さんです。「手作り」がテーマのビストロには、料理以外にもオーナー夫妻の想いが詰まった”こだわり”がありました。

大人気!アンティーク調の店内でいただくランチ

京急線戸部駅から徒歩7分。住宅街を進むと、そこかしこにアンティーク感をただよわせる、一軒のお店が目に入ります。

「agosto」さんは今年で丸10年を迎える、創作料理のビストロ。ランチタイム直前に伺うと、店内の6つのテーブル席のほとんどに、「Reserved(予約済み)」の立て札がずらり。お店の目と鼻の先には横浜市西区役所があり、職員の方がよくランチに訪れているようです。ヨコエネ本社もほど近くにあるため、社員もよく足を運んでいます。12時を過ぎると、続々とお客さまがいらっしゃいました。

「昨日はわりと空いていたんですけど……ありがたいことに今日はバタバタしてます(笑)」

そう言って笑顔で出迎えてくれたのは、オーナーの塚元 葉月さんです。店名の「agosto」はイタリア語で「8月」という意味で、ご自身の名前にちなんで名付けられたそう。

店内は温かみのある落ち着いた雰囲気で、ところせましとアンティーク調のインテリアが並んでいます。一人穏やかにリラックスタイムを過ごす人、同僚との会話に花を咲かせる人など、みなさん思い思いの時間を楽しまれていました。

毎日でも食べたい、店主の気まぐれメニュー

平日のランチメニューは全部で3種類。2つの週替わりランチと、食べ応えのある自家製ソーセージを挟んだホットドッグです。週替わりランチは、ボリュームのあるメイン料理と、季節の野菜を使った小鉢・サラダ・スープのセット。ご飯の大盛りはサービス(無料)、おかわりは100円(税込)なので、しっかりランチを食べたい方でも満足できるメニューです。

「ローストビーフ丼」 1,000円(税込)

取材の際は、人気の「ローストビーフ丼」をいただきました。3時間以上かけて調理されたローストビーフは柔らかく、トッピングされている温泉卵と合わせると、ランチとは思えないごちそう感。準備している量が多くはないため、日によっては早々に売り切れてしまうこともあるようです。

「夏のボルシチ」 1,000円(税込)

もう一方の週替わりメニューは、目が覚めるような真っ赤なスープが印象的な、「夏のボルシチ」。ビタミン豊富な豚肉と、夏野菜がふんだんに使用された一皿は、エアコンで冷えた体をじんわりと温めてくれます。

週替わりのメニューは、「仕入れの状況と自分の気まぐれで決めている」と塚元さん。バランスの取れた献立のせいか、毎日訪れるお客さまもいるそうです。

週末限定のディナー営業では、前述の自家製ソーセージのほか、スモーク牛タンやフランス直輸入のラクレットチーズなどが楽しめます。特に人気なのが「BBQスペアリブ」で、肉が骨からスルッと取れてしまうほど柔らかく、絶品の仕上がりなのだとか。

料理に合わせて、ビール・ハイボール・日本酒のほか、長野県産のものを中心とした、国産ワインも各種取り揃えています。

解体から内装まで、一から手がけたお店作り

2014年のオープン以来、塚元さんはご主人とともにお店を切り盛りしてきました。ですが、二人とも飲食業の経験はなく、文字どおり0からのスタートだったと言います。

「もともと料理が好きで、前職で勤めていたときから、『いつか飲食店をやってみたいな』と思っていたんです。子どもが高校を卒業するタイミングで、ちょうどいい物件が見つかったので、開業を決めました」

店舗を内覧した当時、築年数が古いせいで、建物はあちらこちらが経年劣化していました。大家さんから「取り壊そうと思っていたくらいだから、好きにしていいよ」と言われたのを機に、「DIYでお店を手作りしようと決めた」と振り返ります。

「それまでに自宅の庭にテラスを作ったり、花だんを作ったりしたことがあったんです。夫婦そろって、ものづくりが好きなんですよね。でも、素人なのでとにかく時間がかかっちゃって……」

2階部分の天井と壁を撤去するところから始まり、床もはがして補強しました。厨房設備や水まわりはプロに依頼しましたが、それ以外の内装などは、すべて自分たちの手作りだと言います。ドアや壁など、木材を使った部分はご主人が。カウンターや床など、タイルを貼る部分は塚元さんが担当しました。

毎日朝から夕方まで、体がクタクタになるまで作業を続けた二人。完成したのは、なんと10ヶ月後のことでした。

休む間もなく、次に取りかかったのはメニュー作り。別の仕事をしていたご主人もお店を手伝うことになり、炭火焼き料理を提供しようと考えました。その時、塚元さんの頭に思い浮かんだのが、自家製ソーセージのアイディアでした。

「以前、一人でヨーロッパを旅したときに、自分好みのソーセージを見つけていたんです。お店で出すんだったらあの味がいいなと思って、主人を連れてドイツへ飛びました」

現地の味を確認したあとは、レシピ本などを頼りに、独学で作り方を習得。自慢のソーセージは、毎回二人がかりで作っているそうです。

「オープンして10年が経ちますが、正直『軌道に乗った』とはまだ思えていません(笑)でも、お客さまから『おいしかった』と声をかけていただけた瞬間、日々の疲れが吹き飛んでいきますね」

そう言って、塚元さんは微笑みました。

季節を感じる創作料理を楽しむなら

「agosto」さんをランチタイムに訪れる際は、事前の予約がおすすめです。週末には翌週のランチメニューがFacebookで告知されるため、ぜひチェックしてみてください。なお、ディナー営業は基本的には金〜土曜日のみですが、貸切の場合は別の曜日でもご利用いただけます。(貸切は6人から)

秋は旬のキノコをたっぷり使った料理が登場予定です。季節の食材をカジュアルに味わいたい方は、ぜひ「agosto」さんへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

注)当記事でご紹介した商品の価格・サービスは、2024年8月時点のものです。「agosto」さんにインタビューを行い、いただいたコメントを編集して掲載しています。

【店舗情報】

agosto(アゴスト)

住所
横浜市西区中央1丁目2-11

営業時間
◆ランチ  月〜金曜日 11:30〜14:00(L.O.14:00)
◆ディナー 金〜土曜日 18:00〜22:00(L.O.21:00)

定休日
日曜日

電話番号
045-568-4737

SNS
Facebook

取材・執筆・撮影/弓橋 紗耶